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パニック障害の3大症状

■パニック障害の3大症状

パニック障害には「パニック発作」と「予期不安」、「広場恐怖」といわれる特徴的な症状があり、この3つの症状は悪循環となってパニック障害をさらに悪化させます。パニック障害が悪化すると、人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり、社会生活に支障をきたします。さらに悪化すると、うつ病を併発することもあります。
 
「パニック発作」はパニック障害の中心となる症状です。
突然、激しい不安や息切れなどの症状が、何回も繰り返しあらわれます。発作が生じると「このまま死んでしまうかもしれない」と不安になることが多いのですが、実際にはパニック発作で亡くなることはなく、10分程度で激しい症状はおさまります。

<パニック発作の主な症状>
- 心臓がドキドキする(動悸、心拍数の増加)
- 息切れや息苦しさ
- 喉に何かつまったような窒息感
- 胸の痛みや不快感
- 吐き気やおなかのあたりの不快感
- からだの一部がしびれるような感じ
- 発汗
- からだのふるえ
- 寒気または熱っぽい感じ
- めまいやふらつき感、気が遠くなるような感じ
- 今、起こっていることが現実ではないような感じ
- コントロールを失う、気が狂ってしまうのではないかという恐れ
- このまま死んでしまうのではないかという恐れ


「予期不安」は、パニック発作が生じることに対する不安を強く感じることです。
パニック発作を繰り返しているうちに、「また発作が起きるのではないか」という強い不安をいつも感じるようになります。予期不安は日常生活の大きな妨げになります。

「広場恐怖」は、パニック発作が生じる状況に対する恐怖感に苛まれることです。
パニック発作を経験すると、以前に経験した発作状況が怖くなってしまいます。 広場恐怖を感じると、発作状況を避けるため、生活の行動範囲が狭くなったりして、日常生活が妨げられてしまいます。