パニック障害とは
■パニック障害とは
パニック障害は、電車や飛行機といった乗物に乗っている時に突然起こる激しい動悸や手汗、息苦しさ、緊張、赤面、めまいといった体の異常と共に、このままでは死んでしまうというような気分がふさぐ不安感に襲われる病気です。
このような発作は、「パニック発作」といわれ10分くらいから長くても1時間以内にはおさまりますが、 初めてのパニック発作で驚いて、救急車を呼んでしまう場合もあります。じきに発作は消えるため、検査をしても異常はみられず、時には気のせいなどと言われてしまうこともあります。検査をしても身体的な異常は見当らないのに、パニック発作が繰り返し起こるうちに、発作に襲われることに対する不安や発作が生じる状況に対する恐怖を感じるようになり、毎日の生活に支障をきたすようになってしまいます。治療が不十分で病気が進行してしまうと、うつ病やうつ状態になるおそれもあります。
パニック障害が起こる原因は、恐怖や不安に関係している神経伝達物質と、興奮を抑える神経伝達物質とのバランスが崩れるためと考えられています。パニック障害は誰でもかかるおそれのある病気です。 脳内の神経伝達物質のバランスを整えるため、ゆっくり治療していきましょう。