不眠のよくある質問
■よくある質問
①不眠と生活習慣病に関連はありますか?
慢性的な不眠や睡眠不足は、生活習慣病(糖尿病や高血圧症)のリスクを高めます。
糖尿病になるリスクは、不眠症の症状をもつ人は、ない人に比べて1.5倍から2倍という報告があります。
また、高血圧になるリスクは、睡眠時間が5時間以下の人は2.1倍あったという報告があります。
②寝酒は良くないですか?
夕食時の軽い晩酌は強い催眠作用があるものの、効果は短くすぐに覚めてしまい、朝まで続くものではありません。
就寝前のアルコールの摂取は睡眠の質を下げ、夜間に何度も目が覚めたり浅い眠りになる原因となります。そのため、睡眠薬の代わりの寝酒は避けることが重要です。
③最適な睡眠時間はどのくらいですか?
日本人の平均的な睡眠時間は6~8時間と考えられます。また、米国での調査では、最も死亡率が低かったのは睡眠時間が7時間の人となっています。
しかし必要な睡眠時間は個人差が大きく一般的な基準はありません。睡眠時間にこだわらず、日中の活動が快適であれば十分な睡眠が取れていると言えます。
④睡眠薬の依存症になるのではないか心配です。
現在、睡眠薬を継続して服用しても、強い依存性はないと言われています。不眠症は慢性疾患であるため、ある程度の期間継続してお薬を服用することが必要となります。自己判断ではなく、医師の指示に従ってお薬を服用することが大切です。