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強迫性障害とは

■強迫性障害とは

強迫性障害は、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ行動をくり返してしまう病気です。例えば、不潔に思ってしまい手を何度も洗わずにはいられない、戸締まりを何度も確認しなくては気がすまないなど、誰でもたまには経験する行動なのですが、それが習慣的かつ非常にエスカレートして生活に支障をきたすほどの状態になってしまうのが強迫性障害です。

強迫性障害は日本の精神科外来では多くても4%前後の報告があるに過ぎませんが、WHOでは生活上の機能障害をひきおこす10大疾患の一つに挙げられており、欧州の全人口の1.2%が罹患しているとされるポピュラーな病気です。以前は、強迫神経症と呼ばれていたのですが、「神経症」という表現が世界的に使用されなくなり、強迫性障害と呼ばれるようになりました。